「世界首長誓約/日本 ネクスト・ステージ 2024」を開催しました

 2024年1月22日、名古屋大学の坂田平田ホールにて「世界首長誓約/日本」の節目となるイベントを開催しました。2018年から日本国内での登録を開始した「世界首長誓約/日本」の活動を振り返り、地球沸騰化時代のこれから未来を、7つの誓約自治体の首長と駐日欧州連合代表部の大使、環境省の参事官および若者たちと展望しました。イベントのプログラムと当日資料はこちらよりご覧ください。

 オープニングは、ジャン=エリック・パケ 駐日欧州連合特命全権大使が挨拶し、「世界首長誓約/日本」の事業を7年にわたり支援してきた経緯と日本国内での取組みの評価などをお話しいただきました。続いて、木野 修宏 環境省地域脱炭素政策調整担当参事官は、2023年12月に環境大臣表彰「気候変動アクション大賞」を誓約自治体と事務局に授賞したこと、これからの展開の期待を述べられました。そして、東海国立大学機構の松尾 清一 機構長は、名古屋大学がこの事業を始めたときは名古屋大学の総長だったこと、大学が研究成果の社会実装として事務局を担うことの意義などを話しました。「世界首長誓約/日本」事務局がある名古屋大学大学院環境学研究科の横山 智 研究科長は海外出張中のためビデオメッセージで、今後も環境学研究科で事務局を担っていく意気込みを表明しました。

 次に、世界首長誓約/日本の 杉山 範子事務局長が「世界気候エネルギー首長誓約」とその仕組みを紹介、これまでの日本国内での進捗について報告してから、2部構成のパネルディスカッションが行われました。
 第1部では杉山事務局長がモデレータを務め、誓約自治体から、片山 健也 ニセコ町長、浅井 由崇 豊橋市長、小野塚 勝俊 所沢市長、竹中 貢 上士幌町長、林 宏優 山県市長、小山 祐 みよし市長、日置 敏明 郡上市長の7人の首長が参加、首長たちが自ら自治体紹介をする3分プレゼンを行ったあと、モデレータの質問に、「〇」「×」の札で答える場面は盛り上がりました。気候変動の課題認識については、全ての首長が「最優先課題」だと回答。首長誓約に期待することとしては、多くの首長が「自治体のネットワーク」と答えました。日本国内はもちろん、世界のネットワークを活かし、成功事例や失敗事例も経験共有していきたいと思います。最後に、パケ大使と木野参事官が加わり、地域からの取組みの課題、壁になっていること、が議論されました。エネルギー転換や脱炭素社会に向けた新たなインフラ整備、建築物の基準など未来に向けた大きな変革が求められているいま、地方への財源の支援、地域の人材育成、法制度の改定などが言及されました。

 第2部は持続的共発展教育研究センターの高野センター長がモデレータとなり、第1部の登壇者に若者たちが加わりました。名古屋大学附属高校の土居龍之介さん、名古屋大学理学部の藤波楓夏さん、大学院環境学研究科の佐藤千江さんが、それぞれの研究や活動を紹介し、質問を首長に投げかけました。そして、若者たちからの鋭い質問に、首長たちが次々に丁寧に回答し、意見が交わされました。
 第1部、第2部ともに、パケ大使や木野参事官からのコメントや意見を挟みつつ、気候変動をエネルギーや都市計画、生物多様性、適応など、地域での様々な問題とあわせて対策を進めていく必要性、市民・自治体・国の役割についての意見が出ました。

 パネルディスカッションは、第1部・第2部ともに、グラフィック・レコーディングにより可視化されました。会場の参加者だけでなく登壇者の関心も惹きました。

 グラフィック・レコーディングによるまとめや、イベントの様子は今後、当サイトで発信していきます。

◇イベントの様子を記事にしていただきました!(2024/1/30追記)
中日新聞(愛知県版)
名古屋大学広報室, 名古屋大学国際広報室(英語)