韓国漣川(ヨンチョン)自然平和世界フォーラム参加

10月23日、24日に韓国、漣川郡で実施された「漣川自然平和世界フォーラム」(主催:韓国ICLEI 協催:京畿道、韓国ユネスコ国内委員会、漣川市教育庁)で豊田市が発表しました。

11カ国、14の地方自治体、19の団体、そして学校や青少年ネットワークから若者が27名参加し、総勢150名を超える大会となりました。

豊田市は「都市のグリーンネットワーク、連携、Well-Being」のセッションで、官民一体となった 矢作川 の保全のしくみ、多自然川づくり による自然復元、自然共生サイト として OECM(Other Effective area based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)に登録されている企業緑地の紹介など豊田市の施策と合わせて発表しました。ケープタウン、シンガポールなど、どの都市も緑を増やしネットワークし、自然環境を高める活動をしていました。緑地の質を高め、河川や街路樹など質の高い緑地で結ぶ事で、風の道が広がって行きます。特に韓国ホワン市では緑を回遊するように配置をした事で散歩する人が増え、そこに飲食店が増え地域にお金が落ちるようになり、その経済効果は緑地維持費の10倍とのこと。緑をつなぐ事が地域の経済効果を高める見本となる事例でした。

 会場となった漣川郡の非武装地帯(DMZ)では、タンチョウやマナヅルなど多くの絶滅危惧種が生息し、自然保護地域となっています。しかし、幅4㎞の緑広がる谷には有刺鉄線が張られ、対岸に向かいスピーカーで威嚇する大声に、まだ争いが続いていることを認識し、体験したことのない恐怖を初めて感じました。

気候変動枠組み条約と生物多様性条約が誕生した1992年のリオで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」の第25原則「平和、開発及び環境保全は、相互依存的であり、切り離すことはできない。」と記載されています。気候変動対策と生物多様性保全がされないと、平和も維持されません。また逆もしかりです。平和な日本だからこそ、気候変動対策と生物多様性保全を両立して進めていきましょう。