日本計画行政学会中部支部のシンポジウム

2023年8圧26日、日本計画行政学会中部支部のシンポジウム「計画をつくる・未来をつくる:世界気候エネルギー首長誓約」が、名古屋工業大学で開催されました。

テーマは「計画をつくる・未来をつくる:世界気候エネルギー首長誓約」、はじめに、日本事務局の杉山が「地球沸騰化時代の地域気候政策―世界気候エネルギー首長誓約―」と題して基調講演しました。
続けて、大府市市民協働部環境課長の富澤正浩氏、岡崎市環境部次長兼ゼロカーボンシティ推進課長の蜂須賀功氏、「世界首長誓約/日本」の初代事務局長で名古屋大学名誉教授の竹内恒夫先生をパネリストに迎え、日本計画行政学会中部支部長で名古屋工業大学大学院教授の秀島栄三先生がコーディネーターでパネルディスカッションを行いました。

すでに様々な施策を展開している大府市(愛知県)は、ゼロカーボンシティの実現のためにも、市民だけでなく、様々な民間事業者やほかの自治体との連携が必要としました。
脱炭素先行地域に選出されている岡崎市(愛知県)は、岡崎さくら電力を設立、民間事業者とも連携し、取組みの加速化を目指しています。「世界首長誓約」は首長のリーダーシップが明確に示されるものであるとし、企業連携の重要性も併せて指摘しました。

竹内名誉教授は、1980年代末から2002年京都議定書批准までの気候政策の創成期に環境庁・環境省で日本の気候政策を担った経験から、気候政策の30余年の成果について振り返りました。

時間が足りなく、もっと議論したかったとの声もありましたが、学会シンポジウムで「世界気候エネルギー首長誓約」を特化したテーマとして採り上げ、貴重な機会をいただけたことに感謝します。